おたまさんの体験記

右足人工関節全置換術(MIS手術)  2006年5月
                           
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   F一ヶ月検診


  
 6月30日(金)  術後42日目

 
   術後初めての検診です。やれやれ、これで苦難の電車通勤ともお別れだ!
    朝、関空から新千歳空港へ。病院に2時過ぎに着いて、レントゲン撮影と筋力測定。

    待合室でしばらく待っていたら、程なく名前を呼ばれ、診察室へ。ドキドキ!
    レントゲン写真は、異常なし。が、しかし、筋力測定の結果は・・・


   私 「先生、車を運転してもよろしいですか?」(合格の答えを期待しながら、恐る恐る・・・)
  I先生 「筋力が手術前よりよくなっていませんね。まだ、無理です。」

   私 (心の中で「えっ、そんな!仕事、どうしよう!」)
 
   私 「仕事で車に乗らなければいけないのですが・・・」(お願い、許可してと思いながら・・・)
 I先生(きっぱりと) 「仕事で乗るなら、医者として余計に許可できません。持久力がありませんから。」

 I先生 「筋トレはどれくらいしましたか?」
   私 「傷口が痛かったので、錘を付けずにやっていました。」
 I先生 「筋力は負荷をかけないと付きません。錘を付けてやってください。次は9月にしましょう。」

   私 (心の中で、「えっ、9月。後3ヶ月も車に乗れない・・・どうしよう。」と思いながら、)
       「はい、わかりました。有り難うございました。」(先生の前では愁傷な私。)

   診察室を出てから不合格の結果に、あまり実感のないまま、8階に入院されている方
   (Apa−KabarのAちゃんの義母さん)のお見舞いに。
   お見舞い後、待合室に下りてくると、Apa−kabarのOさんが待っていてくれました。
   BBS1上でのみの知り合いなのに、初めてあった気がしないほど、おしゃべりに夢中になりました。
   Oさんは、7月に手術予定の方。丁度私と同じ日に診察だったので、私が終わるのを待っていてくれました。
   ご親切に、車でホテルまで送って下さいました。

   夜、ホテルにApa−kabarのAちゃんから電話があり、明日の朝ホテルまで会いに来てくれるとのこと。
   翌日朝、Aちゃんがホテルまで来てくれたので、朝の食事を一緒にしながら、またまた楽しくおしゃべり。
   Aちゃんは、札幌駅の電車のホームまで見送ってくれました。

   OさんもAちゃんも、初対面にもかかわらず、昔からの友だちみたいに楽しい時間を過ごしました。
   同じ痛みを持つ者どおしですね。何の垣根もありませんでした。


   さて、家に帰ってから、車を運転できないことが実感として迫ってきました。
   これから3ヶ月間もあの電車通勤が!
   いえ、それよりも、仕事で迷惑をかける。
   札幌では、OさんやAちゃんとの楽しい時間で忘れていたのが、一人になると、
   ド〜ンと肩にのしかかってきました。
   でも仕方がありません。自分の気持ちを奮い起こし、次に合格になるまでは、車を封印。
   車のバッテリーを外しました。
 
   筋トレも頑張りました。500グラム、1キロ、1、5キロ、最後は2キロまで挑戦できました。
   ホント、必死でした。性根を入れて毎日頑張りました。
 
  7月5日(水)  術後47日目
 
   この日、I先生にメールを打ちました。「車の運転の合格点をいただけなくて、落ち込んでいること。
   次は是非合格したいので、毎日頑張っていること。車のバッテリーを外したこと。」など近況を報告しました。
 
   そしたら、I先生からの返信「仕事で車が必要なら、8月末に診察しましょう。
   筋トレは横上げを30回にしてください。」とのこと。優しい先生。でも厳しい!
 
   さあ、1ヶ月早くなった。車の運転には横上げの筋力が大切とのこと。
   それで課題が横上げ30回になりました。
   2ヶ月後の合格目指して、筋トレにも励みが出てきました。
 
   7月10日(月)から7月13日までの4日間で、トイレ、洗面所、お風呂のリフォームをしました。
   手すりは介護保険が使えたので、1割負担で済みました。
   トイレやお風呂に手すりがついたので、足への負担はとても楽になりました。
   福祉国家に感謝!
 
    相変わらず電車通勤は毎日毎日大きなリハビリです。

   そんな中、6月26日(水)術後68日目「関西オフ会」がありました。
   術後初めて電車に乗って、難波駅まで。私にとっては一大冒険でした。もちろん杖は二刀流。
   関西の股関節仲間が14人集まり、会食と楽しいおしゃべりで、とても楽しい1日でした。
 
   又、この間、部屋のリフォームの計画も同時進行していました。
   「3つの部屋をワンルームにすること、部屋の段差を取ること」が目的で、
   業者さんとの打ち合わせやリフォームをする間の3週間、家の中の荷物を
   全部出さなければいけないので、片付けや整理に大忙し。
   ホームヘルパーさんや、徳島の妹夫婦に手伝ってもらいながら、整理を進めていきました。
 
  7月31日(月)  術後73日目    杖をはなして足踏みが出来る。
 
  8月14日(月)  術後87日目    1、5キロの錘に挑戦。
 
  8月18日(金)  術後91日目    2キロの錘に挑戦
 
 
  そして、いよいよ8月24日(木)、3ヶ月検診の日を迎えました。
 
  「今度こそは、車の合格もらうぞ!」と強い決心で札幌に飛び立ちました。
 
                                     つづく

   
 
                                                 
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