おたまさんの体験記

右足人工関節全置換術(MIS手術)  2006年5月
                           
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     ☆自己紹介    大阪在住 57歳 女性(一人暮らし)
    ☆手術日     2006年5月19日(金)
    ☆手術病院    札幌N病院整形外科I先生
    ☆手術方法    MIS(最小侵襲手術)+ナビゲーションシステム
    ☆手術足     右足股関節人工関節置換手術
    ☆初診日     2005年12月22日(金)(この日に手術決定)
    ☆貯血日     2006年4月28日(金)
    ☆入院日     2006年5月17日(水)
    ☆退院日     2006年5月30日(火)
 
    ☆職場復帰   2006年6月12日(月)
                 (リハビリをかねて、慣らし復帰)


  @私の股関節の病状 

  
 私は子どもの頃から、運動が大好きでした。小学校時代も、
   リレーで学校代表に選ばれたり、
   大学時代はバドミントン部で活躍(?)したり、就職してからも、
   ソフトボール、バレーボール、ゴルフ、スキー等、
   広く浅く、何か体を動かしていました。

   32歳の時、右足上部に電気が走るような痛みが走ったのが最初です。
   初めの頃は、時間がたてば治っていたので、気にしていなかった
   のですが、だんだん、痛みが強くなってきたり、その間隔も
   短くなってきました。

   これはおかしいと思い、2,3の病院に行きましたが、
   原因がわからない。
   ある整形外科の病院の先生は「痛いのは気のせいだから、
   精神安定剤をだしましょう。」と言われ、
   病院不信にも陥りました。

   42歳の時、朝ベッドから立とうとしても、足が痛くて歩けない。
   この時行った病院で、「形成不全」という言葉を初めて聞きました。
   その時の先生が私の股関節のレントゲンを見るなり、
   「こりゃ、あかん。」と大きな声で言われました。
   私はびっくり。ものすごく不安になりました。
   2回目の病院不信。患者にこんな不安を与える先生は、
   2度とごめんだと思いました。

   その後、友だちの紹介で、股関節の専門の先生を紹介してもらって、
   初めて自分の痛みの原因が、股関節の臼蓋形成不全であることを
   知りました。
   また、将来人工股関節を入れないといけないが、
   年齢的に60歳まで待ちなさいと言われました。
   それから57歳の今日まで、痛みとの戦いが続きました。
   鍼灸、指圧、リンパマッサージ、モーラステープ、
   いいといわれるものは そのほかにも何でも試しました。
   健康器具も、遠赤外線サウナ、磁気治療器、
   ルームサイクル(今ので3つめ)等々を購入して、
   何とか痛みを和らげようとしました。
   プールにも通いました。
   でも、痛みはだんだん強くなってきました。
   私の場合は、右足の方が悪かったので、痛みは、右のそけい部、
   右膝、右足首、右親指の付け根、右臀部、そして、左足膝の後ろ側、
   それから、腰に現れました。
   私の主治医は、痛み止めは使わない、痛くないと無理をするので、
   早く悪くするという考え方でした。
   仕事も、55歳で辞めました。
   幸い、嘱託の身分で今の仕事に就くことができ有り難かったです。
   手術をしたら痛みがなくなるかなあとも考えましたが、
   20センチの切り傷、1週間ベッドの上、 二ヶ月入院、
   一ヶ月の養生などと聞くとなかなか踏ん切りが付きませんでした。
   「ダ・カーポ」の本を読むと、こんなに大変なら、出来るだけ
   伸ばそうと思っていました。
   でもここ1年間は杖を手放せなくなってきました。
   主治医の先生は「いつ手術をしてもいいよ。決めるのは貴女ですから」
   といわれましたが、 なかなか決心が付きませんでした。
   このまま、だましだまし生活しようと思っていましたが、
   スーパーのお店の中を歩いて買い物するのも本当にしんどくなって
   きました。
   旅行も大好きなので、これも行けなくなり、情けなくなってきました。
   この頃出来たのが、唯一、シュノーケリング。
   それが私の楽しみでした。


   
A手術を決心するまで

   55歳で退職したときは、行動範囲も狭くなり、
   歩くのもしんどくなっていました。
   でも、嘱託の身分でしたので、痛いときにはお休みが取りやすく、
   又、責任も軽い職種になったので、
   少しは精神的に楽になっていました。
   しかし、足はどんどん悪くなっているのはわかりました。

   そんなときです。
   友達が「こんな手術方法があるよ。」と、
   新聞記事を送ってくれたのです。
   それが、今回手術を受けた札幌のN病院のI先生の記事でした。
   HPが載っていたので早速開いて、何度も読みました。
   その中に「患者様の声」があり、皆さんの書き込みも
   何度も読みました。 手術をされた方の映像も見ました。
   先生にメールでお尋ねしました。
   患者様の4,5人にメールを送りました。
   先生からすぐにお返事をいただきましたし、患者様からもとても
   親切なお返事をいただきました。
   その結果、「これだ!」とぴぴっと来て、
  「この手術を受けたい」と強く思いました。

   病院に電話をしたら、2005年中は12月22日だけ
   空いているとのこと。
   ラッキー!すぐに予約を入れ、12月22日初診で、
   手術を決めました。
   4月28日貯血、5月17日入院、、5月19日手術、
   5月30日退院とすぐに決まりました。
   本当に、自分でも不思議なくらいためらいがありませんでした。

   
◇私が手術を決心したのは、次のような理由です。◇

   @手術方法が患者に負担にならないこと。
    (MIS=最小侵襲手術+ナビゲーションシステムであること。
      切り傷が7センチと小さく、入院が2週間であること)

   AI先生の誠実なお人柄、にじみ出る自信、患者に対する
    思いやりの心、研究熱心な真摯な態度等先生への信頼感。

   B仕事の休みが取りやすいタイミングであったこと。

   C大阪泉佐野市在住で、関西空港が近く札幌に行くのが
    行き易かったこと。

   D病院が完全看護で一人暮らしの私でも、手術後の
    心配がなかったこと。

   32歳で痛みだし、57歳で手術を決心するまで
   25年たっていました。




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