★ yohさんの体験記  ★

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RAOの手術を勧められて手術予約までしたけど
今は筋トレで痛みが無くなり頑張っています。

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           私の股関節症の記録 〜3〜       2003.12.〜2004.1.記入

◆筋トレの勧め  

   週1回、リハビリ室に通って理学療法士さんから筋トレの指導を受け、
   毎日 自宅で するで生活が始まりました。  リハビリ室では、腰痛の既往が
   ある事をお話して、最初は、腰あげ10回、あおむ けで足あげ10回、
   横あげ10回から始まりました。  あげている時間は、私の場合はゆっくり数えて
   3秒くらいです。  (周りを見回すと、時間は人に依ってマチマチのようです。)  
   本やインターネットでは、股関節症には筋トレが大事だと書かれてありましたが、
    図を見ただけではなかなか飲み込めませんでした。  
   あお向けの足あげは、軸足は立てる。あげる脚は膝を曲げないようにして足首を
   直角に立ててあげる。
   横あげは、脚の間に大きな枕を挟んで、下側になる方の脚は曲げる。
   あげる方の 脚は、やや後ろ側にあげ、足のつま先は下に向ける・・等が、
   実際に習ってみて分っ たコツでした。  毎日続けていると腰痛がぶり返しました。
   理学療法士さんにお話をすると、股関節の周りの筋肉が弱いので、
   筋トレをする 時に、代わりに腰の筋肉を使ってしまうので、
   腰が痛くなるとの事でした。
   行くたびに腰を診て戴いて、マッサージをして貰いました。
   マッサージは気持ちが良くて、コリがほぐれて行くようでした。
   腰や左右の脚の長さを見て、脚の牽引もしました。  筋トレのメニューが増え、
   回数も少しずつ増えて行きました。  その頃私の脚は、違和感やコキコキ感は
   ありましたが、だまっている時は痛まなく なっていました。
   筋トレをしても、最初のうちは痛みは出ませんでした。  
   ですが、あまり歩けず、少し長く歩くとまだ鼠頚部に熱い痛みが出ていました。
   立 ち仕事が辛く、家での炊事等は椅子に腰かけてしている状態でした。

◆ジタバタ 

    筋トレを続けながらも、決めていた手術日が近づいていました。
    このころ私は、RAOの手術を受けるなら、このまま今の病院で筋トレを続けて、
    手術の タイミングを待てば、自分でも手術を乗り越えられそうな気がしていました。
    ですが、私の年齢と症状なら、軟骨の残っているうちに早く受けた方がいいとの話も
    聞きましたので、一日でも早く受けた方がいいのだろうか?・・・
   との未練と焦りも ありました。  また、股関節の病気は、
   手術をしたから治ると云うものではなく、RAOの手術を受て も、一生は持たない
   こともあるのだ・・・と云う事も知るようになっていました。  
   いつ、どのタイミングで手術を受けるのが自分に合っているのか・・・、
   迫ってい る手術日を前に、溢れる情報をまだ自分のなかで整理出来なくて、
   ジタバタしている 毎日でした。

◆納得をして・・・手術延期 

    入院予定の2週間前になって、手術をすることになっていた病院へ行き、
    直接先 生に会って手術を延期して貰いました。  
    先生にも病院にも迷惑を懸けることは重々分っていましたが、まだ迷っている時に
    受けてしまうのはどうしても不安でした。  延期を決めた時、ホッとするとともに、
    機会を逃したのではないか?と言う気持ち と、一時逃れをしたようで、
    「執行猶予」にでもなったような複雑な気持ちでした。  
    その頃、私の揺れる気持ちに対して、MSさん、Sさんから戴いたメールには、
    「何も判らずに、先生に言われるままに手術をする方もいます。
    それで成功すれば OKでも、万が一納得の行かないようになったら、
    一生後悔が残ると思いますから」
    「どうするかは、結局、自分が納得しなければ、先へは進まないと思います」
    「気持ちが決っていないときに手術をしても、その後に耐えられないかもしれません、
    これからの自分の人生ですから、しばらくゆっくり考えてみるのが良いですね」 ・・・
    等のアドバイスを戴き、もう少し頑張ってみようと思いました。  また、この頃、
    インターネットでお知り合いになったOさんが、予定通りRAOの手術 を受けました。
    Oさんは、入院前に趣味のオートキャンプを楽しみ、
    送別会で好きなワ インを堪能して手術に臨みました。  
    ジタバタしている自分に比べて、気持ちが据わっていると思いました。

 
○今になって判ることなのですが、○ 

     あのまま手術を受けて、術後、思ってもみなかった痛みに会ったり、
    始めは思うよう に行かないリハビリを前にして、「こんなはずではなかったのに!」
    と思ったとき、 私は、果して乗り越えることが出来ただろうか?・・・
    と考えると、あの頃の私は、 まだ、手術を受けるには未熟で、気持ちの準備が
    出来ていなかったと思います。  
    手術を受けた方みなさんが、度々仰る言葉に、
    
「自分で納得して!」というのがあります。      
    自分が、いつ、どの時点で手術を選択するのか?・・・その選択に納得して、
    始めて 手術に臨めるのだと思いました。  
    手術を受けたOさんは、納得していたから、入院前に落ち着いて
    キャンプや飲み会 を楽しむことが出来たのだと思います。

◆仕切り直し  

    その後、もう一ヶ所整形外科を受診しました。  そこの病院で、名前を呼ばれて
    診察室に入ろうとした時、「う〜ん、この股関節 はむづかしい!」
    と言う声が聞こえまた。       
    医師は、私がもっと若ければ、間違いなくRAOの手術を勧めるし、
    もっと齢をとっ ていれば人工という事を考えるが、
    年齢的に中途半端であると云いました。
     レントゲン写真を見ながら、私の右足の状態は
    軟骨が減って隙間のカーブが微妙に ズレていて上手く骨が出ない、
    RAOの手術をしてもスッキリしないだろうと云われま した。
    また、左足はRAOで出来るけれど、そうすれば右足は支え切れずに、
    たちまち パンクするだろうと云われました。  難しいというのは、
    私の症状が重症と言う事ではなく、年齢・両足の状態・・・等、 総合的に考えて、
    RAOの手術をするかどうかの判断が難しいということでした。  ・・・
    最初にセカンドオピニオンを受けた病院と同じ診断でした。
    また、こちらの医師からは、
   
・手術は、患者も納得し、手術する医者も納得しなければ出来ない。
     だから、自分 は、成功するかどうかリスクのあるこのRAOの手術はしない。
   ・手術についても、自分としてはなるべくしないほうが良いという考えである。
   ・手術を受けるかどうかは、最終的には患者が自分の人生をどう生きるか・・・
    の 問題である。手術を受けると云うのであれば、それは患者さんの決断であるが、
    早 い段階で人工に換えるということになれば、何度も手術と云うのは、
    考えざるを得 ない。 ・・・と云われました。
    また、 ・股関節の専門医が10人いたとしたら、10通りの診断がある、
    要は、どの医者を信頼 し、どの医者に自分の脚を預ける(心中する)かである。
    とも云われました。  
その話しぶりは、待合室で次の患者さんが待っている
    忙しい時間にも関わらず、人間 性が感じられて、心に沁みなりました。  
    「では、どうすればいいのですか?」 との私の質問に、
    
「股関節を長持ちさせる生活をすること」・・・と云われました。
    それは、体を冷やさない・体重を減らす・・・こと等でした。
    筋トレや水泳、自転車こぎも、した方が良いのは分っているけれど、あえて、
    脚が痛 くなったり体調が悪くなるまでやらなくても良いと云われました。
    また、人工関節に対して抵抗があるかもしれないが、現在は、人工は昔に比べて
    格段 に性能が良くなって来ている、とも云われました。  
    思いがけず、将来的には人工関節を・・・と暗示されて、この時から、
    私はもう RAOを受けられる時期を過ぎているのではないだろうか?・・・
    と思うようになりま した。
   
 「保存療法」「人工関節」、と云うことを身近に考えるようになりました。

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