★ yohさんの体験記  ★

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RAOの手術を勧められて手術予約までしたけど
今は筋トレで痛みが無くなり頑張っています。

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          私の股関節症の記録 〜2〜      2003.12.〜2004.1.記入


◆手術決定
   夫と話し合って、手術を受けることにしました。  
   この時、私はRAOの手術のことを殆ど知らず、ただ単純に、手術を受ければ
   今ま での痛みから開放されるのだ!と思っていました。  
   その頃は両足とも痛みが有りましたので、執刀して下さる先生に
    「手術は両足でしょうか?」と質問しましたら、「両足いっぺんには出来ない」
    と云われ、最初に症状の進んでいる右足を、一年後位に左足をすることになりまし た。
   手術は2時間〜2時間半くらい。術後1週間はベットの上、1週間後車椅子、
   4週間 後松葉杖、退院は9週間後と説明を受けました。  
   先生は、この手術を300例ほど手掛けているけれど、殆どが50歳以下で、50代は
   数例、最高齢は60歳との事で、リハビリを頑張りなさいと云われました。
   この時私は55歳2ヶ月でした。  その日受けた関節造影検査では、痛んでいる
   私の右足の軟骨は、通常の3分の2に なっていると云われました。
   また、手術日までに痩せるように強く云われました。 太っていると、
   骨に達するまでに肉を掻き分けなければならないので、手術も難しく なるし、
   手術時間も長く懸かって、受ける患者の負担も大きく回復も遅くなるとの事 でした。

◆不安 ・ 1冊の本  手術まで2ヶ月。
   足の痛みや心臓の動悸、血圧も不安定で、家でじっとしている毎日でした。
   気持ちが落ち込んで、自然と体重も減って行きました。  ある日、本屋さんで
   股関節の本を買いました。  私はこの本で、自分の先天性臼蓋形成不全という
   病気のこと、変形性股関節症の こと、股関節の手術は大きな手術であること、
   自骨の手術のこと、人工股関節の手 術のこと、股関節の病気は進行性のもので、
   一生付き合っていかなければならない のだ・・・ということ等を始めて知りました。
    今までの迂闊さを悔んで、これから一体どうすればいいのだろうと思いました。
   本を読もうとしても、胸がドキドキして、怖くてなかなか先に読み進めませんで した。
    私の受けようとしている「寛骨臼回転骨切り術」というのが「RAO」と言うのだと
   云う事も知りました。  この手術は、腰のヘルニア手術のような
   簡単なものでは なかったのです。

◆インターネットで・・・
    ようやく、もっと自分の病気の事を勉強してみようと思うようになりました。  
   インターネットで、股関節の病気を検索してみました。  
   ですが、ページを開いて記事を読もうとしても、また何が出てくるのだろうか ・・・
   と思うと、なかなか読み進む勇気が出ませんでした。  
   自分の人生に訳のわからない事が起きている・・・と感じていました。
   また、手術についても、あんなに簡単に決めてしまって良かったのだろうか?? ・・・
   と不安になって行きました。  血圧や腰痛の事、膀胱炎を起こしやすいので
   術後に入れられる尿道カテーテルも 気になり、手術を乗り越えられるか心配でした。
    また、RAOを受けるには、私は齢が行き過ぎているのではないかと思えました。
   股関節症の患者の支援サイトで、偶然、近くに住んでいる方で、
   同じ頃にRAOを 受ける方と知り合いになり、メールを出してみたのもこの頃でした。

◆1通のメール  
   入院の準備をしながらも、病気の事を知るにつれて、不安は大きくなって行きま した。
   インターネットで、変形性股関節症友の会の「NPO法人のぞみ会」を知り、
   会の北海道支部に相談のメールを送ってみました。
   (全国8支部のうち、北海道支 部はホームページを持っていました。)
   早速、返信メールとお電話を戴き、親身に質問や相談に乗って戴きました。
    話を聞いて貰えると云う事が、こんなにも気持ちを安定させてくれるものか・・・ と、
   ありがたい気持ちでいっぱいになりました。 このことが、私が手術のことで
   思い迷っていた毎日から、ようやく抜け出すきっかけ になりました。

◆のぞみ会との出会い  
   手術まで1ヶ月になっていました。  のぞみ会のリハビリ講習会に出席させて戴いて、
   股関節の悪い女性がたくさんいら っしゃる事に驚きました。とともに、
   皆さんが明るく前向きに自分の脚と向き合って おられるのに接して、
   とても勇気づけられました。 のぞみ会への入会手続きをとって、ようやく
   自分の病気と向き合い始めました。

◆セカンドオピニオン  
   
セカンドオピニオンを受けました。  そこの病院で診察してくれた医師に、
    思いがけず、「RAOの手術は、私なら躊躇し ますね」と言われてしまいました。  
    私の年齢でRAOの手術を受けても痛みが取れず辛い思いをして、早い時期に
    再度 人工股関節の手術を受けるという例を見てきているので、
    自分としては勧められない との事でした。  また、左足であればまだRAOで
    出来るけれども、そうしたら進行している右足は、 軸足としての負担が懸かって
    確実に悪化するだろう・・・と言われました。
    私は、RAOで手術が出来ないと云われるとは、予想していませんでした。
    むしろ、「手術をしなくても大丈夫!!」という甘い言葉を期待していたのに、
    受けた診断は厳しいものでした。

◆病院ランチ  
    次に行った病院で、私はのぞみ会でお知り合いになったMSさんから、
    こちらの病 院で52歳でRAOの手術を受けたSさんを紹介して戴きました。
    Sさんは、5ケ月前に手術をしたのに、もう職場にも復帰しているとの事で
    私が お会いした時には、軽く杖を添える程度で軽々と歩いていました。
    その様子を見て 「嗚呼、私もこんな風に歩けるようになるのだろうか!」 と、
    明るい気持ちになりました。  病院の向かいの喫茶店で3人でランチを摂りながら、
    病気のこと、手術を受ける決 心をするまでのこと、手術のこと、リハビリのこと、
    手術後の経過について・・・、 たくさんのことを伺いました。  
    ここの病院では、術後一日だけベット上ですが、次の日からは、
    車椅子でトイレ にも行けると伺って、尿道カテーテルや腰痛のことで
    術後何日間もベット上で堪 えられるか自信のなかった私は
    ここでなら手術を受けても乗り越えられるかもし れない・・・と思いました。
    実際に手術を受けたSさんからお話を伺って、随分と不安が消えて行きました。  
    気持ちが落ち着いて、本当にありがたかったです。
    医師の診断も、レントゲン写真と動きを調べ、MRIを撮って、股関節に
    水が溜まっ ているけれど、骨の状態が良いのでRAOで手術が出来ると云われ、
    希望を持ちました。  また、右足の可動域が悪いので、
    リハビリ室で筋力トレーニングをする事を勧めら れました。  筋トレをしておけば、
    手術をしても術後の回復が良い・・・との事でした。  ・・・こうして、筋トレを続け、
    先ずは2〜3ヶ月間、股関節の様子を見る・・・と いうことになりました。


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