7月17日(43日目)
退院。病院を出て、羽田空港までバスで行く。
1時間の予定が渋滞で2時間かかる。羽田空港の人混みにも、
何とか2本杖で歩くことが出来たが、途中からは
車椅子のお世話になった。
(チケット購入時車椅子のお願いをしていた)。
一番に機内へ案内してもらい、やはり助かった。
そして松山空港へ到着。ここで神様が私にご褒美を用意してくれていた。
松山空港でダ・カーポに偶然会ったのだ。
話しかけると、杖を持っている私を見て股関節の方ですか?と。
そして、今日退院したこと、人工関節を入れたこと、
ダ・カーポの歩けるって幸せの本を読んだ事、
本がとても参考になり励まされた事、
手術した先生がM先生で同じこと等、夢中で話した。
この奇跡に近い偶然にすっかり興奮して夢心地で自宅に戻った。
これは神様からのご褒美だと今でも思っている。
☆ 振り返って ☆
退院から1週間以上が過ぎ、日常生活にも慣れてきた。
まだ杖無し歩行では身体が揺れるが、家の中ではつい杖を使わず
何かにつかまって歩いてしまう。筋トレとウォーキングは続けている。
今思えば、ヨガに通った事がとても良かったように思う。
体重を減らした事はもちろん、ヨガの呼吸法(腹式呼吸)は術後も
リハビリの時も役立ったし、何より身体を動かすことが習慣化していたので、
リハビリが苦にならず、楽しく取り組めた。
些細な事に喜びや達成感を感じること、その積み重ねがあって、感動もある。
また、長期入院で、人間関係が深められ、他の人の人生を
垣間見ることが出来、色々勉強になった。
手術を決めるきっかけを作り、それを応援し、そして頻繁に通って
世話を焼いてくれた姉、遠方での手術で心細いのではないかと姉と一緒に
励ましてくれた姉の友人達、
元気になって戻っておいでよと激励してくれた職場の人達、
遠くてお見舞いに行けないからと激励会を開いてくれた友達、
ネットで知り合っただけなのに、はるばるお見舞いに来てくれた人達、
毎日メールを送ってくれた夫、
今でも足を気に掛けて電話をしてくれる年老いた両親、
そして折にふれ、メールやお手紙で励ましてくれたMariさん、
今は元気な足になる事で恩返ししたいと思っている。
支えられて生きている・・・実感した入院生活を忘れず、
新しい股関節とともに、一歩、又一歩。
2004年7月28日 Wako
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