Wakoさんの体験記

           左人工関節置換術を受けて (愛媛県)


         
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 63日 (手術前日)

   入浴   剃毛はなし
   術前オリエンテーション(手術室の看護師さん、麻酔Dr
   消灯時、睡眠剤(レンドルミン)服用
   睡眠剤服用したせいか、良眠、
  前日夕方排便多量にあったため、浣腸はせず
 64日(手術当日)
   朝食は絶食。10時頃より点滴し13時頃、ナースステーション横の
  観察室へ移動、術衣に着替え、筋肉注射を受ける。

   もうこの時は完全にまな板の鯉状態、落ち着いていたように思う。
   14時 手術室へ。17時前、帰室するが 
  股関節の重い痛み(鉛を落とされた感じ?)で、
  すぐに痛み止めの注射をしてもらう。

   点滴、酸素、血圧計、心電図モニター、尿の留置カテーテル、
  フットポンプ、三角枕での固定、身動きがとれず「とにかく外して!」
  と心の中で叫んでいた。

 6月5日(術後1日目)

   やっと夜が明ける。うがいをさせてもらい、洗面と、氷枕で生き返り、
  空腹を感じる。
酸素マスク、心電図モニターが外され、やれやれ!
  朝食は粥を半分摂取。

   体交と清拭があり、思わず緊張、痛みも強かったので、
  此の時座薬をいれてもらう。

   10時、元の病室へ。急に元気が出た。
  この日は夜19時頃再度座薬を入れた。

 6月7日(3日目) 

   創部に入っていたドレーン抜去。熱は38.5以上は上がらず、
  氷枕で様子をみた。

 6月9日(5日目)

   排便が無いため浣腸してもらう。腹圧がかかり排便多量、
  看護師さんにはお世話になった。おかげでお腹がすっきり、
  食事が美味しく、しっかり食べられるようになった。

 6月10日(6日目) 

   手術後より持続していた点滴がやっと終了し、午後、術後1週目の
  x−pをとる。出来た写真をまじまじと見る。
  x線技師の方が「きれいに入っていますよ」と言ってくれ、安心!

 6月11日(7日目)
 

   尿管カテーテル抜去し、いよいよ車椅子デビュー
  車椅子に座った途端、目眩を起こす。午後、再挑戦。
  少し気分は悪いが、姉に付き添われてやっと排尿、排便を済ませる。
  少し自信がついた。その夜用心のためベッド上で排泄するよう言われ、
  悪戦苦闘の末、大汗かいて、差込便器で排尿したが
  20分以上時間がかかった。

 6月12日(8日目)

  
今日からリハビリ室へ。足の自由がきかないし足の太さは1.5倍くらい。
  そのうち元に戻るのだろうか?と不安になる。足上げは少し動く程度。
  平行棒を使って、立つ。トイレは、思うようにならない術足に
  四苦八苦しながらも、何とか一人でいける。

 6月17日(13日目) 

   早朝トイレに行き、戻って術足を動かしてみる。膝が自分の意思で動く、
  あれっ?動かせる・・・希望が湧いてくる。

   午後、姉が知人の方と面会に来てくれた。私は初対面であった。
  その時頂いた花の一部が西日を浴びるうち、ドライフラワー化し、
  退院まで窓辺を飾ったのだ。バラとスターチスに自分を重ね合わせ、
  変化しても逞しく
! 見習おうと思った

 6月18日(14日目)
 

   ホッチキス23ヶはずされる。チクチクと痛いが、我慢できる。
  傷は細かく、丁寧で、きれいだと
Drが言う、一安心。
   足の腫れが見違えるように引いた。
  冷たく固まっていた足が溶け出した感じで、自分の足と実感できる。
  平行棒を使っての歩行練習、3分の1荷重。

   この頃は3度の食事とリハビリが楽しみ。

 6月19日(15日目) 

   松葉杖歩行練習開始

 6月21日(17日目) 

   術後初めてのシャワー浴  ヘルパーさんと、姉に手伝ってもらう

 6月25日(21日目) 

   午後、散歩道のkさんYAEさん、ともやんさんが
  お見舞いに来てくださった。たくさんのお話に笑いあり、
  なるほどと感心することありで、とても参考になり同室者も
  大変喜んでいた。もちろん私が一番元気をもらい、感激!!
  夕方診察があり、先生よりどんどん動かすようにいわれる。
  荷重も2分の1〜全荷重

 6月26日(22日目) 

   みっちょんさんがお見舞いに来てくれる。想像していた通り、
  とてもパワフルな方。此の時頂いた足裏洗浄マットがその後も
  入浴時大活躍、皮がボロボロ剥けていた左足裏が
  すっかりきれいになった。

   そしてこの日、姉の知人で以前RAOの手術を受けたk・kさんが
  自宅の庭で咲いたという薄黄緑色の紫陽花を届けてくれた。
  そのうちの3本は枯れることなく、退院まで咲いていた。
  紫陽花の生命力の強さに私も励まされた。

 6月28日(24日目) 

   リハビリで横向き足上げ後、うつぶせになる(25日振り)
  気持ち良い〜〜!

 7月 2日(28日目)

   診察時いきなり、「松葉杖を外して歩いてごらん」と言われる。
  歩いてみたら、グラグラ、グニャグニャ・・・まだダメだ!
  16日計測、17日退院の許可が出るが、こんな状態で、
  羽田空港から飛行機に乗って自宅まで帰れるのだろうかと心細くなった。

 7月 6日(32日目) 

   リハビリで足の外転、股関節の屈曲、片足立ちをするが、
  開きにくいし、硬いし、曲がらないし、出来ない。
  術前の角度プラス20度が目標とのこと。外転はなんとか頑張れるが、
  股関節の屈曲は身体が拒絶、壊れる〜〜。
  片足立ちはやろうとすればするほど膝が痛くなり、どうやっても無理。
  さすがに落ち込んだ。

 7月 8日(34日目) 

   なんとこの日、片足立ちが出来た。リハビリの先生が後ろから支えて、
  手を少しずつ離したことがきっかけで、片足立ちができた。
  バランスをとることを身体が覚えたようだ。此の時は感激し
  子供のようにはしゃぎリハビリの先生も大変喜んでくれた。

   その後はひたすら退院に向け、リハビリにも熱が入った。

 7月15日(41日目) 

   リハビリの先生同伴で外出訓練 両杖でしっかり踏みしめて歩けた。
  病院前で杖無歩行してみると、揺れはあるが足取りは安定、
  自信がついた。此の時も、思わず、
歩けた!!と叫んだ。

 7月16日(42日目) 

   診察、計測。左足でしっかり歩きなさいと。
  右足は経過をみて、また考えようと先生はおっしゃった
  (右足は前期〜初期で自骨の手術を?)声には出さなかったけど、
 「右足はこのままでいける、左を人工にしたから、
     右はなんとかもたせられる」
と私は確信している。

 

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