◇ 二度目の手術経過 ◇ 2007年7月左足
2007年5月
術後2ヶ月くらい経つと 足にどんどん力が付いてきて、プールでの横歩きの
距離も前の3倍位歩けるし 2階への階段も休まずにすいすい上れるように
なりました。
6月12日 術前検診 レントゲン 採血 入院の説明受けた。
今回の左足人工関節置換の執刀医は 右足と同じS先生ですが 先生が
“えにわ”から“さっぽろ”に今年の4月から移動になったので私も
“さっぽろ”で手術と言う事になり 入院の準備にはとまどいました。
(T字帯使用後すぐ普通のパンティをはく=前の病院は紐パンティ。
バスタオルの数の違い その他)
貯血は前回 出血量が多かったので どうしようか悩みましたが 先生の
『手術中に輸血しなければならないような 大出血はありません。』と言う
言葉で 前回同様“貯血なし”にしました。
日毎に歩ける距離が長くなり 日常生活に不自由を感じなくなると また
手術に対する恐怖感が湧いてきて 手術日までの間 逃げ出したくなる
気持ちとの葛藤でした。
7月10日 入院
(前回は、入院期間10日で 帰ってから浮腫みひどく辛かったので
2週間置いてもらう事にしてもらった。)
午後 病院に着き 採血 心電図。前回抗生剤で吐き気したと看護士さんに
話したら 4種類のパッチテストをする事に。“異常なし”だった。
その後 MRI。
手術室の看護士さんが来て 明日の手術の時間などの説明をうけた。
7月11日 手術日
朝8時前にS先生が来てくれた時 左右の足の長さ揃えてくれるよう再確認。
8時シャワー。(この病院ではお風呂は週2回だけで暑い時期で辛かった。)
3時 レントゲン
4時 麻酔の先生が来てくれて手術の説明をうけた。
4時30分頃 手術着に着替え 点滴の針をつけて 抗生剤。
今回は抗生剤の異常なし。
6時頃 歩いて手術室へ 手術台の上へあがり術前麻酔で少しボォーッと
してきて横向きになり膝をかかえる形で 背中に麻酔の針をつける。
目まいのようなゆらゆらした状態になり後は 病室でさめるまで記憶なし。
廊下で先生から娘に“両足 長さ揃いましたよ”と説明受けている声が
きこえてきた。
夜8時すぎに娘たちが帰ったあと 寒くて電気毛布いれてもらう。
夜中 何度も血圧や検温 血中酸素の測定で目がさめたけど 前回より
ねむれた。
夜の長く感じるのは 前回と同じだけど 辛さは少し楽かな?
痛みは全くない。
7月12日(術後1日目)
ベットを少し起こして はみがき 蒸しタオルもらって顔と手をふいた。
朝食は食べられなかった。術足が自力で膝を立てられる。前の病院では
厳しく“足首30回動かして!”とか“水飲んでる?”ってときどき言われた
けど ここの看護士さんはほとんど言わなかった。術前に“術後の注意”
を書いたプリント渡されたし 私は2度目だから言われなかったのかな?
昼食は食べられた。
昼から看護士さんが来て“車椅子に乗ってみましょう”という事で
起き上がって両足をベットから降ろしたら 脂汗と吐き気で
失神しそうになった。
麻酔のせいか すぐうとうとと眠くなる。夕方リハビリの先生が様子を見に
来てくれた時も眠っていたし 9時の消灯になるとすぐ眠れた。
7月13日(術後2日目)
朝3時頃尿意で目がさめ、ナースコールした。尿の管が折れ曲がっていて
流れてなかったみたい。
朝 S先生が来てくれて『両足長さ揃ってます。』って。手術中に
胸のあたりぷつぷつ湿疹状のものが有ったので手術中の抗生剤やめたって
言われた。このぷつぷつは入院の4.5日前からあって 痒くないし
よく見なければ解らないくらいだったので 私も気にしてなかったけど
看護士さんに話しておけばよかった。失敗でした。
午前中 背中の麻酔の管が取れた。看護士さん来て“歩いてみましょう”
って立ってみたけど目がチカチカして無理だった。
昼食後 歩いてトイレへ 左足首から下に力入らない。
リハビリの先生が来て“歩いてみましよう ”と歩行器でリハビリ室へ行き
2〜30分ストレッチと膝下にタオル置いて押し付ける運動など。その後
尿の管はずして シャンプーしてもらう。気持ちよかった。
その後 傷のドレンも取れて 身体に付けていた管は全部なくなった。
夕方 S先生が来て歩き方を診てくれた。左足裏の不快感は
『麻酔のせいだろうから時間が経てばなおるでしょう』と言う事でした。
翌日には感じなくなっていました。
7月14日(術後3日目)
朝6時頃採血 10時頃リハビリ室へ(リハビリは毎日 午前と午後に各自
都合の良い時間に行ける。まえの病院では 一日一回だけだった。)
上向きで腿の上をタオルで巻いた保温剤で暖めてから ストレッチ、
腰掛けた状態で1キロのおもり足首に付け腿や足先を上下させる 上向きで
寝て腰の上下 等 約30分位。
午後 S先生が来てくれて 採血結果ヘモグロビン値 前回より良いって。
夜 血圧 正常値になった。足少し浮腫んできた。
7月15日(術後4日目)
傷冷やしていたアイスノン ハイソックスこの日まで。
7月16日(術後5日)
歩くと傷に痛み有り座薬使った。軽い頭痛。
午後 ドレンのあとのガーゼを取った。
夕方 傷口から少し液が出てたのでカットバンはった。
7月17日(術後6日目)
午前のリハビリで杖の練習。『午後から杖できて下さい』と言われた。
午後 レントゲン 骨密度も測った。
リハビリ室で会った60歳代位の女性は7月12日の手術で『病気の夫が家で
待っているから 1週間で退院するの。』と杖で歩いていた。
5日前に手術したとは思えないくらいしっかり歩けていて驚き!
7月18日(術後7日目)
朝 頭痛。昨日も午前中痛かったけど 今日の方が強い。
朝 S先生がレントゲン写真を持ってきて“うまくいってます”って。
退院は25日に決まった。
先生から 『身障者手帳の等級変更の手続き書類書いておきますね』と
言われ お願いしました。リハビリ・スクワットや片足立ちで左臀部と
左もも側面痛かった。
7月19日(術後8日目)
朝 頭痛 昨日と同じくらい痛い。S先生来て 骨密度結果は年齢平均より
少し若いと言う事でよかった。膝の間に指1〜2本の隙間が有るので
先生に『立った時の 膝の間の隙間は 無くなりますか?』って聞いたら
『これはこのままでしょう。』『高齢になって膝の痛みがでるかも
注意が必要』と言われました。
初めてお風呂。ここでは 二人一緒に30分間 入りたい希望の時間を
前日に浴室前のボードに書き込むようになっています。
髪は毎日 洗面台でシャンプーしていましたが久しぶりのお風呂で気持ち
よかった。午後のリハビリ 階段の練習。下る時 足よろけた。
7月20日(術後9日)
夕方S先生が来て 足の横上げ 開きのチエック。
私が『前回より調子良いです』って言ったら『先にした右足が良くなってる
からだろう』『痛みは 出たり出なかったりしていくから』という事で
前回 一ヶ月検診の少し前に歩くと痛みが有って心配になったけど
そういう事は 心配するほどの大事ではないようです。初めはなにも解らず
痛みが出るとなにか悪い事に成っているのではと、心配でした。
7月21日(術後10日目)
担当のリハビリの先生がお休みなので 自主トレ。横になり膝の間に
ボールはさんで押す ボールはさんだままゴムベルトで膝を巻き横に開く
スクワット 片足立ち 階段の上り下り 等。昨日から もも側面に湿布。
近くの郵便局まで手紙を出しに行った。初めて外を歩いた100メーター位
かな?前回は10日目で退院だったけどちょうど こんな状態だったかな。
無理すればもっと歩けるけど 長い距離はきついかも。
mariさん来てくれて 明日手術の旭川の患者さんとおしゃべり。
7月22日(術後11日目)
日曜日でリハビリないので 外出許可とって お友達とランチに。
小高い丘の上の眺めの良いレストランで久しぶりにイタリアンで
リフレッシュ。入り口まで20段位階段あったけど無事クリア。
傷の所に痒みと膨らみある。
7月23日(術後12日目)
S先生に傷の膨らみの事聞いたら『血がたまってるからで 時間が経てば
消えるでしょう』と言われました。 午後からお風呂。採血。
7月24日(術後13日目)
レントゲン、リハビリが最終日で帰ってからのトレーニング指導を
プリントに作ってくれた。
7月25日(術後14日目)退院
S先生に頼んであったレントゲンフィルムのコピー この病院は
フィルムそのものはコピー出来ないとかで 映像を印画紙に焼いて
写真にしてもらった。
入れた人工関節は 右足と全く同じもので チタンとポリエチレン
ステンレススチールで出来ているという事で 前回の右はねじ釘3本
今回左足はねじ釘2本使っているそうです。
午前中に娘と孫とで迎えに来てくれて退院。札幌駅まではタクシーで後は
列車と自家用車で我家へたどり着きました。
7月26日(術後15日目)職場復帰
私一人の事務所で 2週間も留守にしていたので午後から仕事に
出ました。前回とは違い浮腫みもずっと軽くて動くのに不自由ありません。
手術が怖く、できれば保存療法で現状を受け入れながら生活していきたいと
考えていた私ですが60歳に手が届くようになり“動けるうちに動き回りたい”
と思い切って人工股関節全置換術を受けました。しかも3月と7月、
4ヶ月の間に両足です。
3月の手術前には 歩いたり立ったりする時間が短くなり 不自由を感じて
いましたが 痛みは強くなく 我慢できる範囲でした。
人工関節にして “今より快適に成れるのだろうか?”と言う不安が
ありました。
今より良くなっても ならなくても このままやりたい事を我慢しながら
毎日を送るより “手術をする”という選択肢を選びました。
私にとっては とても大きな決断でした。
最初は 右足だけ人工にして 様子をみてから左足をしようと考えていました。
先の手術で脚長差が2センチ出来た事が 短期間に次の手術をした
一番の理由です。
思い切れたのは信頼できる先生と、術後の結果の良い人達にめぐり会えたから
だと思います。
短期間に 同じ執刀医で違う病院という 貴重な体験もしました。
杖は1ヶ月後には必要なくなり 現在はこんなに歩いても大丈夫かな?と
自分でも心配になる位歩けます。
7月に手術した左足の方が調子良く 右は今もたまに“コツコツ”というか
“ツンツン”というか歩くとき音を感じますが、左足は違和感もありません。
傷がなければ手術した事も忘れそうな位です。
元気な足を与えてくれたS先生はもちろん、リハビリの先生方、看護士さん
いっぱいアドバイスくださったmariさんと沢山の足友さん達に
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。m(。_。)m
写真提供yohさん(マウスを花に・・・)
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