ぽぷりんさんの体験記


右 人工股関節全置換術

2010年8月


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  退院後は

 

  退院は?

  ●2010.8.16.(術後10日目)

   主治医から、「退院は、普通、術後2週間。早い人では1週間で
   帰る人もいます」と、入院前にお聞きしていました。自分では、
  「脚の筋力が無いので、2週間は病院に居たいな…」と思っていましたが、
   中学1年生の一人息子が、毎日「さびしい!さびしい!!」と訴えるので、
   やむなく10日で帰ることに決めました。

 

   退院後、仕事復帰は何日目から?

  ●専業主婦で無職です

 

   退院後、家事全般はいつごろから?

   帰宅してすぐから・・・最初は正直つらかったです ()
     「やっぱり、あと3.4日は病院に居たかった… ! 」と、思いました…

 

   退院後に杖は使用していますか?

  ●術後1カ月までは、外出時に、術足に使用していました。
       (リハビリのため外を歩く時には、杖無しで歩いていました)

    その後は、反対側に使用中です。
       退院後のリハビリは、精神的に孤独な戦いでもあり、私の場合は
    筋力も無かったので、かなり大変でしたが、それでも何とか
    頑張って続けた結果、術後1カ月で、術足は、痛みもほぼ消え、
    杖無しでかなり正常な感じで歩けるようになりました。

     ところが、その頃から反対の足に痛みが出て、杖が必要な感じになり、
    反対側に杖をついて歩くようになりました。

 

   退院後自宅に戻ってから困ったこと

   ●床の物を拾い上げる時は、マジックハンドを使い、靴下をはくときは
    ソックスエイドを使いました。退院後、3週間くらい使用しました。
    入院前に、腰痛がひどく、前にかがめないため購入して使用していた
    ものが役に立ちました。

   ●また、脚の筋力が全然ないので、布団に足がひっかかって転んでしまう
    ことが心配で、退院後はベッドに替えました。今、術後4カ月がたち、
    かなり筋力がついてきたと思うので、そろそろ布団に戻しても大丈夫かな?
    と思いつつ、リハビリに便利なので、まだベッドを使用しています。

   ●退院してから、術後13日目で、突然、お尻がかゆくなり、掌の半分くらいの
    大きさに発疹が出て赤く盛り上がりました。病院に電話相談したところ、
   「今の薬を中止。様子を見て治らなければ皮膚科へ」との指示をもらいました。
    それで、術後処方されて毎日ずっと飲んでいた、痛み止めのロキソニンと
    胃薬のムコスタを中止しました。
    

   中止して2.3日後から、非常に痛みが強くなり、歩いても歩かなくても
    術足のあちこちが痛くて、夜中も痛みで眠れないこともあり、非常に、
    辛い目に会い、大変落ち込みました。

   それから、術足の足の裏が、なぜかすごく痛くなったりしびれたりも、
    何度かありました。入院中に主治医から、「いろんなところが順番に次々と
    痛くなるけど心配しなくてよいから」と言われていたので、
    「これがそうなのかな?」と思いつつ、じっと耐えていました。

   それでも、術後1カ月たったころ、ほとんどの痛みは薄皮を剥ぐように
    治まって行きました。(お尻の発疹も、ロキソニンを中止後、1週間で
    自然に消えました)

   ●術後1カ月で、お風呂の排水溝を掃除しようと、かがんだ時に、
    また腰を痛めてしまい、なかなか治らず苦しみました。しかし、
    その後は幸い、まだ痛めていません。

 

   手術をしてよかった事と、術前に考えていた事との違いはありますか?

   ●術前は、杖無しで歩けるようになることを夢見ていました。

   しかし、あいにく、術足の回復と同時に、今度は反対側に痛みが出て
    しまい、反対側に杖をつくようになってしまい、一時はショックで
    ガックリして、精神的に落ち込みました。

   しかしそれでも、術足は今、本当に「頼れる足」になってくれています。
    だから、今は、感謝の気持ちでいっぱいです。

   ●手術の2.3カ月前から、なぜか、術足のつま先からかかとにかけて、
    三分の一くらいがしびれ、原因も分からないので、非常に不安でした。
    しかし、術後2カ月くらいたった時だったか、そのシビレが消えている
    ことに気づき、大変うれしかったです。

 

   最後に今回手術をして良かったか?  思い描いたのとは違ったか?

    ●手術をして本当に良かったです。

     術足は、本当に楽になったし、強くなりました。

   歩くのが格段に苦にならなくなりましたし、直立の姿勢・お辞儀など
    色々の姿勢も、格段に楽に普通にできるようになりました。

   日々の生活から苦しみが減り、人生が大変明るくなりました。子どもも、
   「お母さん、歩くのが早くなったよ」と言ってくれます。これで、
    もし反対側の痛みが出ていなければ、今頃、天国にいるかのように
    杖無しで走っていると思います()

    実際、手術前は10分くらいしか続けて歩くことが出来ず、それも大変な
    思いをしていましたが、今は30分くらい、以前より楽に、続けて歩くことが
    出来るようになりました。
    反対側が痛いため、30分くらいで疲れてしまいますが、
    もしも、反対側が痛くなければ、もっともっと、1時間でも2時間でも
    歩けそうな気がします(^^)
  
 

   これからの不安はありますか?

   ●これから冬の札幌は路面が凍り滑って転びやすいので、
    転んで脱臼しないよう、気をつけたいです。

   ●術後の3カ月が特に脱臼しやすい、と主治医から聞いたので、術後は
    自転車に乗りませんでした。万一、転んで脱臼することを恐れたからです。
    しかし、主治医は「どんどん自転車に乗ってください」とおっしゃって
    いたので、雪が溶けて春になったら、また乗りたいと思っています。

   ●今回、抗生剤でジンマシン、痛み止めで発疹、と続けざまに薬疹が出て
    しまい、ショックでした。今までは、食べ物でジンマシンが出たことは
    何度かあったのですが、薬では経験がありませんでした。
    「体質が変わってしまったのかな?」「今度また別の薬で出るのかな ?
    と、不安が残り、薬に対する恐怖心を持ってしまいました。

   ●術後3カ月になる頃から、傷(8p)が、ケロイド体質のためか ?
     
時々痛みが出はじめました。3カ月検診で主治医に相談すると、
    「術後1年くらい痛む人もいます」との事で、「ドレニゾンテープ」という
    ステロイド剤を処方して下さいました。しかし、このテープは残念ながら、
    剥がす時が痛いので、今のところ、余り貼っていません…

   ●でもとにかく、手術をしていただき、本当に良かったです。

    もっと早くに手術をしていれば、筋力がそんなに落ちず、術後の1カ月の
    リハビリがもっと楽だったのだろうな…とは思いますが、しかし、
    今は術足についてはほとんど問題がないので、大変ありがたく、
    主治医に心から感謝してすごしております。

   ●素晴らしい腕前の先生を紹介して下さり、また術前に不安でたまらなく
    なった私に術後の患者さんを紹介して下さったり、また入院中には
    見舞って下さったり、その上、退院後も色々な相談に対してご親切に
    アドバイスを下さったり、温かく励まして下さったり……、
    この数年間、常にずっとお優しく温かく、さまざまな救いの手を次々と
    私に差し伸べて下さいましたmariさんには、
    本当にお礼の言葉もありません
! !

       本当に、本当に、有難うございました ! ! !
       <(_ _)> <(_ _)>  <(_ _)>

 

(2010.12.10)


   ☆補足〜〜腰痛について☆

    20年くらい前から、時々、ぎっくり腰になるようになり、この数年は、1年に1度くらいの
    割で起こしていました。
    特に、手術する2か月前には、3度も起こし、なかなか治らないため、大変困りました。
    また、同じ時期に、術足の、つま先からかかとにかけての部分の三分の一くらいが、
    しびれてもいました。
    それで、「腰も悪いのだろうか?」と心配になり、股関節の主治医に相談に行きました。
    すると、MRIをとって診て下さいましたが、「腰は異常ありません」との診断結果でした。
    股関節の術後、1カ月で、また腰を痛めてしまいましたが、その後は大丈夫です。
    ナゾのしびれも消えました。
    自分では、股関節がすごく悪かったため、腰に良い正しい姿勢を知らずらずのうちに
    取れなくなり、その結果、腰にすごく負担がかかり、腰痛を起こしていたのだろう…と
    今にして思います。
    また、退院後、「マッケンジー体操」なるものを新聞で知り、本も購入して、
    毎日ではありませんが、実行しています。腰をそらす体操です。それもあってか、
    以前より、腰が楽な気がしています。
    もっと早くに股関節を手術していれば、こんなにも腰痛で苦しまなくとも
    良かったんだろうな…と今にして思いますが、何せ、1人息子が小学生で、夫以外、
    息子を見てくれる人がいなかったため、息子が中学生になるまで手術できなかったので、
    どうにも致し方のないことだった…とも思っています。









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