K子さんの体験記


  右足人工関節全置換術 (2006年7月) 左足人工関節全置換術 (2007年4月6日)   

                                                
  TOPへ
 1  2  



  今まで・・・そして右足手術

   1953年生まれの54歳です。20067月に右を20074月に左を人工股関節に置換しました
   札幌のN病院、I医師の執刀です。当初は両方手術の予定ではありませんでした。

   1歳前後でギプス治療し完治、その後ちょっとした転倒をきっかけに9歳頃から
   「ペルテス病」「股関節炎」等の病名をつけられ旭川市内の病院で
2度入院生活を
   送りました。ほとんど安静にしていただけだったと記憶しています。
   よくならなかったのでしょう。北大病院を受診し、骨切り手術を受けました。
   左が患足でした。親元を離れて三ヶ月の寝たきり生活は子供心にも辛く、
   トラウマになっています。高二の頃から又痛みが出て(多分体重増加が誘因だと
   思います)、理学療法通院、春・夏休みを利用して入院(牽引治療)等しました。 
   その後は軽快し、就職・結婚・出産・育児の時期をやり過ごすことができました。
   親も随分心配し苦労したと思います。いまだに心を痛めています。

   30代後半になって時々痛むようになりましたが「病院に行ってもしようが無い。
   無理せず何とか折り合っていこう」と思い、整体・鍼灸・気功等にも頼りました。

    40
代後半からは右足にも痛みがきて、動作も不自由になってきました。長年左足を
   支えて無理がかかっていたのでしょう。それでも人工にするのはもっとひどい人、
   私はまだまだ大丈夫と何の根拠もなく思っていました。体重増加に気をつけ、
   プールにも通いましたが、やはり痛みが強くなると医者を頼ります。その頃から
   専門医を選んで受診しました。「人工やむなし」の引導を渡してくれたのは
   A病院のH医師でした。自分に都合のいい診断を期待して「手術はしたくないの
   ですが大丈夫ですよね?」と聞くと「何歳まで生きるつもり?平均寿命まで
   生きるなら人工を考えなきゃ駄目だよ」と言う返答。
2005年春のことでした。
   ショックでしたが時間の経過と共に受け入れる気持ちになりました。
   はっきり言っていただいたこと、感謝しています。

   手術を視野に入れても決心するまでは悩み、迷い、葛藤がありました。
   病院・医師選びも大切です。セカンドオピニオン・サードオピニオン・・・。
   情報が多すぎて余計に迷うことも・・・。一番の心配は家を空けること。
   仕事もあり長期の入院は考えられず、手術は夫の退職後にでも・・・と。そんな時、
   N病院の“入院2週間”を知り夫に相談したら「すれば」という二つ返事。
   目からウロコ、自分の頭の中だけでグルグル考えて空回りしていたことを反省
   しました。でも右か左かで又悩みました。医師の意見もありますが決めるのは自分です。
   左は末期、右は進行期でしたが、より痛みの強い方(右)を選択しました。
   もっと早くに左を手術していれば右は助かったかなという思いが残ります。
   「後悔先に立たず」ですね。皆様には逆足に痛みが出ないうちに対処されることを
   お勧めします。 

   
2月手術予約、75日入院、7日手術。

   皆様の体験記に習って日を追って入院中の経過を書きたいのですがボーっと
   過ごしてしまい、記録していません。
2本目の入院日記に思い出しながら付け加えます。

   手術後は随分楽になりましたが脚長差が増え(3cm)、補高(2cm)しないと
   歩きづらくなりました。それがちょっと残念でしたね。それと術後まもなくから
   未術足のために杖を使うようになりました。両足人工は回避したかったので
   筋トレも真面目にしました。が・・・結局・・。

  私の趣味

   私は4年前に沖縄でスキューバダイビングを体験し、すっかり感動。
   早速ライセンスを取り、下手ながら海中散歩を楽しんでいました。当時も痛みは
   ありましたが、まだ元気でしたね。もしかしたら、これが原因で悪化したのかな。
   だとしても素晴らしい世界を知ったので本望です。主治医に「術後も出来ますよ」と
   言われたのは救いでした。

   術後4ヶ月で石垣島に行き、3日間で6ダイブしました。
   青い海・白い砂・珊瑚の花畠・色とりどりの蝶のような魚達に癒されてきました。
   脱臼したらどうしようと内心ドキドキものでしたが、仲間のサポートのおかげで
   無事ツアーを終えることが出来ました。ダイビングは私の生き甲斐の一つです。
   再びできるようになり、力を与えて下さった方々に改めて感謝します。



                  


  左足もやはり・・・

   左は術後の状態を見てということで期待しましたが、右痛が消えた分、
   残った痛みが気になります。喜びも今ひとつといったところでしょうか。
   三ヶ月過ぎた頃から左の手術を考えるようになりました。二回目ならすぐ
   決断・実行となりそうですが、それなりに悩みました。何せ手術待ち期間が長いので、
   とりあえず予約して(11月下旬電話・4月4日入院)、痛みが軽減することを
   願いつつ、筋トレに励み、プールにも熱心に通いましたが、
   やはり結果は予定通り入院・手術の日を迎えることとなりました。  


 

  

戻る            次へ