Irukaさんの体験記

右足人工関節置換術 (道南地方都市在住・事務職)


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                       ◆ 私の足物語 ◆


 発病から手術
   
   現在57才と3ヶ月、私の人生の前半はごく普通に、スポーツをし、山登り、etc・・・
  ところが、29歳で次男を出産した直後 急に右足の付け根が痛くなり、付いた病名が
  「両股亜脱性関節症」。この病気とのかかわりの始まりでした。
  右足はもう軟骨がすり減って手術以外に方法は無いと言われました。
  2年間、何とか我慢をして31歳で札幌の大学病院で『自骨・回転骨切り術』の手術をしました。
  当時退院まではリハビリを含め半年もかかり、術後足が上がらないと車椅子を使わさせて
  もらえず、ベット上での排泄は想像以上に耐え難く、辛いものでした。
  そして、私が大きな勘違いをしていたのは、手術をしたらこれで治るのだと思っていた事です。
  退院の時先生はこうおっしゃいました。
  「この手術は持っても7〜8年、次に痛みが出たら人工関節にするしかありません。
  医学の進歩に期待しましょう。」と

  しかも退院後左足に負担がかかり、3年後又同じ病院で左足の『自骨・キアリ手術』を
  しました。やはり半年近くかかりましたが、こちらの方は上手くすると
  一生持つと言われました。
   この2回に及ぶ入院生活が出来たのも、二人の子供の世話をしてくれた同居の義母と
  主人や家族のお陰で、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
  2回の手術で脚長差は3.5cmになりました。
  自骨での術後の回復は思った以上に年月を要し、足の痛みを忘れる様になる迄
  約10年かかりました。
  でもこの2回の手術にはとても満足していました。
  他の病院では、「歩けなくなり寝たきりになりますよ」と言う医者もいた中で、
  手術で何とか普通の生活も出来、何たって人工関節に変えるまで
  右足は25年も長持ちしたのですから・・・・。
  
 人工関節を決意するまで

  
   段々筋力も付き、好きな旅行や色んな事を楽しみ始め、もしかしたらこのまま
  一生持つかも?と思い始めた矢先、平成9年頃から旅行や長歩きの後、回復に
  すごく時間がかかるようになり、又脚長差も段々多くなった様に感じられ、
  市内の障害者用プールに時間をやり繰りして通うようになりました。

  平成13年に変形性股関節症の会ののぞみ会に入会し、もっとこの病気の事を深く 
  知ろうと思いました。私の足も気が付けば術後20年以上を経過し、そろそろ人工関節を
  考える時期に来ていたのです。
  しかし人工関節についての知識が無い私にはすごく怖れがありました。
  主治医から「60歳過ぎなければ人工関節の手術はやれない、付替えは出来ない」と
  言われ続けてきたからです。
  でもこの会の入会により色んな知識を得る中で、怖れも段々少なくなり同じ病気を
  持つもの同士、親身に相談にのってもらったし、それにこの病気で苦しんでいる人が
  いかに多いかも知りました。
  会に入って何より良かったのは、情報がすぐ入る事と、みなの経験談を聞けることです。
  新しい友達も出来、大変な病気を抱えながらも一人で考えるより希望が見えました。
  平成15年秋に地区会の例会で「MIS」と言う全く新しい人工関節の手術の新聞記事を
  見て、これだ!と思いました。
  厳しい経済情勢の中、少人数で仕事をしているので2週間の入院期間と言うのがとても
  魅力に思え、16年2月に本州の病院を受診し、「MISでの人工関節全置換術」が出来る
  と言うことで9月に手術の予約をして来ました。
  

  
   
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