お友達のRiさんの入院記録です。      


“術後の奮闘記‥T!”

術後は胃の調子が悪く食欲もなく、熱が下がらず(7.48.2℃)不調でした。

しかし、食べないと力がつかないので、かなりの時間をかけゆっくりと食べ、

吐いても時間をおきながら食べる事に徹しました。

術後は次の日から、エア−を足につけ又翌々日からは足上げ.タオル潰しの

リハビリの開始です。今回手術していない右足は支持性がない為、自力で起きるのも

なかなか思うようにいかず、両腕で身体を支え何回も何回も練習をしました。

5日目に車イスに乗りトイレの練習、下着をつけたり.身体を拭いたりと‥

当たり前のことを、自分で何でも出来る事がその時の私の仕事でした。

術前にも車イス.トイレ等練習したはずなのに勝手が違いました〜。ふ〜。

“術後の奮闘記‥U!”

1週間後抜糸の日でした。

そして、明日は待ちに待ったシャワ−の日です。嬉しい〜。

もう一つ、ようやく介護の手も離れて、独りで車イスに乗る事が出来ました。

腰も腕も痛いが、リハビリに始まりリハビリに終わる毎日でした。

足上げがなかなか出来なく、ベットに付けた足上げつり輪で始める事になりました。が‥

毎日の自主トレを多めにしたせいかしら?傷口がズキズキと痛み、熱も出始めたりです。

そして回診の時、先生が私の足を手に取りポンポンと上げたり下げたりすると、エ〜ッ!

自分の力で上がったのです。11日目にして、足の上がる喜び.嬉しさを体験した日でした。

“術後の奮闘記‥V!”

2週間がたちました。

やっと松葉杖で、1/3加重で歩く練習をしました。

車イスでの生活にも慣れて楽しく過ごしていたので、なごり惜しい気にはなりましたが、

始めて床に足を降ろして歩いた時、この喜びは言葉では言い表せません。感無量です。

まだ慣れていなかったが、3週間目で1/2加重になりました。

松葉杖はやはり右足に支持性がない為、思ったより頑張りがききません。

しかし、全身だるくて調子良くなかったが自主トレは欠かしませんでした。

毎日があっという間の4週間目に全加重の日はやって来ました。

日々過ぎて行くのに、松葉杖は一人では慣れず、まだ車イスと歩行器での生活でした。

片足で立つ.横歩き.いつもの足上げや横開き‥出来る限りたくさんしたのです。

そのせいなのかしら?この頃はすぐ疲れやすく、傷の痛みと中弛みでスランプにも

久しぶりに出会った頃でした。右足は固定術しかない事を知りダブルショック!

“術後の奮闘記‥W!”

術後6週目には杖で歩く練習を始めました。

他にはうつ伏せになり、四つばえになり物につかまり立ち上がるやり方をしました。

右足がネックで自転車こぎや正座‥の練習はありませんでした。

身体全体が筋肉疲労の為に両手首と左膝から腰にかけて湿布をし、痛み止めの薬を飲み

ながら何とか確実に前に進んでいました。ただ、左膝は蛾足炎と言われ再度ショック!

「痛い」と言うと「注射をします。」と言われる為、痛いと言う事はやめました。

術後8週目になっても、傷の所がジクジクしていたらなんと糸が出てきました。

何箇所から飛び出たので切って頂いたが不思議な気持ちでしたね〜。

毎日のリハビリで杖にもようやく慣れ、私にも春の兆しがやって来ました。

“お陰様‥そして‥有り難う‥!”

やっと私にも退院の二文字がやって来ました。

腰の痛みはあるが、湿布と痛み止めの薬をボストンに詰めて帰ります。

術後10週目と少しですから、なんと入院してから3ヶ月近く過ごしていました。

他の方よりかなり遅くの退院でしたが、杖ありでも歩く事は出来るし嬉しいです。

入院生活を振返ってみると、ひとことで言えば現実を直視できた場でした。

悲しみ辛さは勿論あったが乗越えましたし、喜び嬉しさも沢山あったからです。

沢山の方々からメ−ルや手紙.葉書で励まして頂いたり、お見舞いに来て一緒に

過ごして頂き感謝の気持ちでいっぱいです。

歩ける喜びをひとりでも多くの人に伝えられ、この体験が少しでも参考になって

頂ければありがたいと思っています。

“今の私はと言うと‥!”

心配していた車の運転は、車の改造せずとも右足の力で踏み込む事が出来ました。

退院翌日に車の練習をし、水中ウォ−キングの受講も申し込み、一歩ずつ動き始めました。

何をするにも一歩を踏み出さないと進まないので運転は本当に嬉しかったですね。

現在の体力作りは、自主トレに始まり水中ウォ−キング.ボ−ル体操.気功等です。

他にもやることがいっぱいで、あっという間に1日が過ぎでいきます。

先日は友と支笏湖の野鳥の森へ行き、緑とさえずりを楽しみながら散策しました。

近郊のドライブですが、自分の足で歩けるのは格別ですね。

本当は使用した方が良いという杖ですが、今は殆ど使っておりません。

バランス良く歩く事を意識していると、左右の足が互いにかばいあって

いる様に感じますし脚長差もそんなに気にならなくなります。

意識して歩いているうちに、バランスがあとから来て自然になれば‥と、

術後1年半の私は今日も元気いっぱい何かと動き回っています。

                                 2003年6月21日記

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