●入院日記


2002年2月14日(木) 術後1日目。

朝の目覚めは良かったです。痛みは有りますが熱は37度少し。朝早くに副院長が「元気かい?」と声をかけていってくれました。その後には院長先生が「いやー佐藤さん元気だね」と、本当に朝の内は私も元気でした。昼食後熱がどんどん上がって39.2度。座薬をさしても注射をしても下がりません。午後からはずーっと辛かったです。夕方SDrから手術の経過のお話が有りました。レントゲンを見ながらの説明ロボドックで手術は成功したとの事。ただカップ側に骨の隙間が出来たので自骨を移植したそうです。それを止める為のビスが1本レントゲンに写っていました。でも全体重を乗せて歩いて大丈夫そうです。夜にも先生達が来てくれて熱が下がらないので強い注射をする事に成りました。10時と12時の2回してようやく眠る事が出来ました。食事の時はベッドアップをして食べました。一日に数回横向きに成っていました。


術後すぐのレントゲン、向かって左が手術した右足。

2002年2月15日(金)


朝、熱は37度代まで下がっていましたが、やはりお昼頃から39度以上まで上がりました。今日も夕方に座薬を使って熱を下げました。足の腫れがひかないので夜中に看護婦さんが2回も私の足を絞り出すようにしてドレーから血液を出してくれました。さすがベテラン看護婦さんはつぼを心得ていると思いました。おかげで腫れも引いて来ました。


2002年2月16日(土)


朝、熱は36.7度で調子が良いと思ったがすぐに38度まで上がる。午前中に尿管と、ドレーを取ってすっきりしたところで車椅子デビューです。本当は昨日からの予定なのですが熱が下がらなかったので遅れました。早速おとなりの病室や坂元さんのお部屋に行ったりトイレにも一人で挑戦。昼食後、ベッドの上で少しリハビリをやってみるが疲れて1時間熟睡。3時頃SDrがあわてて来て、血液検査の結果、炎症数値がすごく高いと言われる。先生に「風邪は?お腹は痛くないか?・・・」などと色々聞かれる。私は何も症状は無いと言うが先生は感染症をすごく心配していました。その話を聞いて私は少し不安に成りました。熱の方も夕方には38.5度まで上がっていましたし、(でも後でこの原因がはっきりします。)


2002年2月17日(日)


朝36.5度(あてにならない)。SDrが 朝に来て明日も採血してみると言う。今日から、一週間は抗生剤の飲み薬です。午前中に頭を洗ってもらって、午後には足も洗ってもらいました。おかげですっきりしました。今日はその後、熱も出ませんでした。実は今日は私達夫婦の結婚記念日。昨年も私は入院中でした。整形の先生は日曜日も祭日も回診に来ます。ガーゼ交換とか抜糸が有るからそれと、私の病室の向かいの窓が先生達のお部屋なのですが毎日のように12時前後まで電気が点いています。先生って大変だなーと思いました。院長先生も副院長先生も毎朝病室をのぞいて声をかけて行ってくれます。これはとても嬉しい事ですね。


2002年2月18日(月)

15日の採血で28あったCRP(炎症数値)が昨日の採血では17まで下がっていたけど今朝もまた検尿・採血の検査。今朝初めて熱が無い朝を迎える、回診の時にドレーを抜いた傷口から少し汚れがあってガーゼ交換をする。昨日まではなんにも上がらなかった右足をSDrが一寸手をくわえたら上がった!!(不思議・・・・)
昼間自分で挑戦してみたら5回ほど上がったが、でも痛い。2:30頃から「人工股関節」のビデオを見ました。その後30分くらいM院長先生のお話がありました。とても楽しかったお話です。そのとき初めて、チャンレイドクターはイギリス人と知りました。
4時過ぎに今日から初めてリハビリ室デビューです。車椅子で行きましたが、最初から平行棒を両足に体重をかけて歩かされました。「え〜ホントにこんな事して大丈夫なの」と思ったら次は歩行器での練習でした。左足(手術していない方)も痛みが出るのでしばらくは車椅子と歩行器で様子を見ることになりました。普通はこの時点で歩行器での入院生活になるそうです。病室に帰ったら友人からお雛様を書いた絵手紙が届いていました。とっても嬉しかったです。夕食後歩行器で歩く練習を2回りしたけど足が痛くてやめました。今日は長女が洗濯に来てくれました。


2002年2月19日(火)

朝、熱無し、今朝もK副院長が「おはよう!!」と元気に声をかけ言ってくれる。その後ドレーを抜いたところが汚れていてガーゼ交換もしてくれる。朝早くにSDrが来て歩き方チエック!!やはり3cmの脚長差は歩く時に辛いのでリハビリ室で高さ調整をしてもらう様にと言われる。先生に昨夜からお尻の後ろ(カップが入っているところだと思う)が座っていても、歩いていても寝ていても痛いと話すと先生は「筋肉とか色々いじっているからしばらくは仕方ない」といわれる。
朝食後に右足上げが10回出来たよ!!夜には15回も出来また・・・。
午後からのリハビリは、靴の高さ調整に40分もかかったので何にもしないで終わってしまいました。お部屋に戻ってから少し歩いてみる、廊下を2回り歩いたけど疲れる。パソコンを開いて股関節のホームページに初めて書き込みをしてみる。MAYOさんのホームページも見てみると明日病院に来てくれるみたい楽しみです。私が術後という事で今日始めて聞いたのですが、義妹のお母様が16日に亡くなって今日が
お通夜だそうです。主人と娘がちゃんとお葬式の洋服とか準備出来たか心配です。


2002年2月20日(水)

昨夜12時頃に胃が痛くて目が覚める。夜中に注射をしても駄目で点滴をしてようやく痛みが治まって、寝る事が出来ました。熱も微熱ですが上がっていました。朝おきたときは平熱になっていました、今朝もSDrが足の動きを見て行きました。IDrが、術後のストレスで一晩で胃に穴が開いた人がいるので一応検査して見ると言われた。私はそんなに手術の事は怖がっていなかったから手術が原因で胃の調子が悪くなるというのは考えられないのだけど。(これは後ほど原因がはっきりします)朝一番でレントゲン(足と胃)・CT・尿検査・採血、足の検査が全部終わり、今日はドレーからの出血も無し。採血の結果でCRPの数値は10.5まで下がってはいたけどまだ高いということで一寸心配です。お昼にあわせてmayoさんがお寿司の差し入れをしてくれたので病院のお食事に飽きていた私は、胃の痛いのも何処かに飛んで行って美味しく頂きました。何時も元気なmayoさんの顔をみて私まで元気を頂きました。3時頃リハビリ室に行ったけど少し歩く練習をして終わり。夕方娘に頭を洗ってもらう、まだシャワーにも入れないので頭を洗ってもらうだけでも気分が優れます。今日は夕食後に初めて一階まで下りていって長い廊下を2回りしてみる。その後部屋の前の廊下を歩いているとSDrとIDr両先生に歩き方をチエックされる。今日は悲しい知らせも、A病院で手術して入院中のお友達が反対の足が人工関節の手術は無理といわれて、落ち込んでいるようです。1月に手術した足は順調そうです。でもリハビリをやりすぎて、あっちこっち痛いと言っていました。二人で退院したら桜を見に行こうねと約束してお互いを励ましあいました。


mayoさんからの「バリ島の本」の差し入れ



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