Asaおばちゃん57歳の闘病記

(病院を決めた理由)

左足人工関節全置換術 (千葉県在住)

(2005年6月)

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発病… 

 私の発病は、歩き始めたときに母が 歩き方がおかしい と気付き、
 東京の病院で診察を受けたのが始まりです。先生からは
先天性股関節脱臼  
 と診断されました。母は乗り物が苦手だったにも拘らず、私をおぶって
 途中の駅で降り、休憩を挟みながら東京まで治療に連れて行ってくれました。

 その母も私が42歳のときに亡くなり、「生前は色々と苦労をかけてしまった
 なぁ」と思うしだいです。
 よく母は、「気が付くのが遅かったので、完治しなかった」と気にしておりました
 幼年期の私は足の痛みから、遠足・運動と一切しなかったので一日中家の中で
 お人形さんと遊んでおり、母は心配して、学校のお友達に家に遊びに来て
 くれるよう、誘ってくれました。 

 当時は、あまり激しい運動・散歩もしませんでしたので激しい痛みも
 そんなに無く日々を過せましたが、時折痛くなると両親にマッサージを
 してもらっていました。成人して、就職するようになると 私自身は
 普通に歩いているつもりなのですが、やはり人の目には付く様で、
 度々話題に上がり、それが嫌で余計外に出ない事が多くなりました。

  痛みの方は、年を重ねて少しずつが増して来ていたのですが、
 この
45年特に痛みがひどくなり、それまできちんと診察も受けて
 いませんでしたので一度診察して頂きたいと思ったのですが、どの病院が
 良いのかが分かりませんでした。相談しようにも、親戚・友達にも私と同じ
 股関節の病気の方がおらず、友達からは「
1週間〜2週間ベッドに寝たきりで
 治療すると聞いた事がある」と聞き、なかなか病院へ診察を受けに行く
 踏ん切りがつきませんでした。さらに以前、別の病気で手術を受けた時、
 動いてはいけないのに背中の痛みに耐え切れずに、動いてしまった経験が甦り、
 正直怖かったです。でも寝ても覚めても痛くなり、
 しまいには隣で気持ちよく寝ている主人が憎らしく思った事もあり、
 「なんとかしなくては……」と思い始めました。

 

病院…

 そんな気持ちを抱えたまま、インターネットの検索に「股関節専門病院」
 と入れて調べたら
2000件以上の検索の結果に「正直、これを全て見られない」
 と思いつつ、一番最初に目の付いたホームページ「整形外科:北海道・東北…」
 を開きました(現在は
N病院が最初にあります)。内容はいたってシンプルに、
 股関節治療に関する専門的な事や実績・病院案内などが記載されていましたが、
 深く調べていくと全国に点在する同じ悩みを持つ患者さんのメッセージを
 見る事ができました。
 メッセージを読み興味が湧き、メールで先生へ質問が出来ると言うので、
 おそるおそるメッセージを送ったところ、早々に先生からお返事を
 いただきました(平成
161018日)。…
 もっと良く調べれば、近場に専門病院が見つかるかと思いましたが、
 先生からの親切な内容の返事を読み、ぜひ一度先生に診察していただく、
 決意しました。すぐにでも伺いたく思いましたが、仕事の引継ぎ等ありました
 ので、春にお約束をいただきました。

 

診察…

 今年(平成17年)の3月に診察の為北海道へ。まだまだ雪があったので、
 転ばないかと必死で杖と主人にしがみつきながら病院へ向かいました。

診察の結果「MISは出来ないかも、入院は1ヶ月位かかる」との事でした。
 最近は問題のない右足のほうも痛み出してきたのですが、診察の結果…
 「悪いほうの左足を治療すれば、右足の痛みは治りますよ。…それと
 左の膝の外側痛くない?」と聞かれて、どうして先生に分かるのかと驚きました。

 今まで足の事で相談できる人がいなかった為、本当に先生の笑顔から
 後光が射してきたような気がしました。初めての診察の為、緊張と興奮で
 先生に質問したくても何を質問したらよいのか分からず、そのまま診察が
 終了しました。…看護師さんそんな私を見ていたのでしょう。
 ご親切に診察が終わってから、「分からないことがありましたらいつでも
 お電話ください」と電話番号を書いたメモを渡してくださいました。
 また診察日には、病院のHPを通じて知り合った
mariさんが会いに来てくださり、
 
2日前に手術をした方に会わせて頂きました。なんと!すでに歩行器で
 歩いているので驚きましたが、同時に勇気を分けて頂きました。

 

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